1月は唯識の本を読み
いろいろと考えたり
イラストにまとめたりしていました。
私の読んでいる本はこちらです。
唯識入門 多川俊映著
第1章「唯識ということ」を拝読しますと
通常私たちは
「事実や出来事をそのまま受け取っている」と思っているようで
実はそうではないことがわかります。
どうやら私たちは
「心のありように即して外界を認めている」のです。
これを具体例で理解するために
下のようなイラストを描きました。
さて、このイラストと同じような景色を見たとき
人はどのように考えるでしょうか。
![](https://www.xn--93q40wiy9az0i.com/wp-content/uploads/2022/03/273178700_933436190867540_3456777737028197568_n.jpg)
この富士山は
ずいぶん遠くに見えますから
もっと大きく見えたらいいのに
とか
電柱や電線がじゃまだと思うかもしません。
また、
日が沈んだ後ではなくて
沈む瞬間が見たかったとか
山梨や静岡など富士山に近いところなら
もっときれいに見えるだろうとか
そのように考えることもあるかもしれません。
![](https://www.xn--93q40wiy9az0i.com/wp-content/uploads/2022/03/273126987_933436207534205_5818815197693931178_n.jpg)
このように
心のありようが、富士山の美しさを決定付けます。
私たちが心と呼ぶものは
不平や不満
余計な判断
自分勝手な評価
追い求める理想や完璧
で埋め尽くされているといっても過言ではありません。
そして、常に執着し続けています。
唯識とは
こうした心のはたらきを深く考察するものです。
まるで心理学や認知心理学と同じように
とても科学的に心を見ていくことができるのです。
以上のことが、第1章の要点です。
とても深く難解な理論ですが
少しでも書籍の理解につながれば幸いです。
これからも
イラストなどで少しずつ
お伝えしていきたいと思っています。